『大きな会社ではなく、良い会社にしましょう!』 …規模ではなく、価値の高い会社を!

労働人口の減少を労働参加率の向上で補ってきた30年でした。
日本はGDPを伸ばせなかったといわれますが、何とか落とさず
に守り切ったと考えることもできます。今後は、さらに労働人
口が減少し、上限に近い労働参加率の向上は期待できず、GD
Pが減少する縮小局面に突入します。多分そうなります。

中小企業経営者は、全体では伸びない市場の中で、如何にして
存在意義を持つことができるかがカギです。自社の本当の強み
を活かして伸ばす、それ以外は切り捨てる経営が必要になりそ
うです。とりわけ、昭和の遺産である規模を追求する経営を止
めて、価値=質を求める経営に移行してください。

■規模ではなく、価値=質を求める経営に移行して、企業の価
値向上を図りましょう。

◆1.売上至上主義発想を止める

◎売上の大きさではなく利益の大きさが重要
◎同じ利益なら、売上は小さいほうが良い

売上には高品質な売上と安物の売上があります。企業価値は売
上の純度に相関します。売上の純度が高い企業ほど、その企業
価値は高くなります。売上の純度を高める経営、純度の低い売
上を取り除く経営を行ってください。企業価値が向上します。

◆2.売り切りから継続販売、継続的なサービス提供へ!

◎所有から利用へ、顧客ニーズは変わってきた
◎一過性の売上より、継続する売上の方が良い

顧客ニーズは、所有から利用へと変わってきました。経営的に
も、売切りの一過性の売上よりも、継続的な売上の方が安定し
ます。また、継続的に利用してもらうためには、商品やサービ
スに進化・発展が求められます。継続的な集金モデルを有する
企業には、それに相当する企業価値が与えられます。

◆3.持たざる経営への移行!

◎総資産の大きさではなく純資産の大きさが重要
◎同じ利益なら、従業員は少ない方が良い
◎同じ費用総額なら、固定費は小さく、変動費が大きい方が良


資産には価値ある資産とそうでない資産があります。企業価値
は資産の純度に相関します。資産の純度が高い企業ほど、その
企業価値は高くなります。資産の純度を高める経営、純度の低
い資産を持たない経営を行ってください。企業価値が向上しま
す。

◆4.良い事業立地を選定する!

◎どこにでもある事業ではなく、レアな事業を行う方が良い
◎飽和した成熟市場を攻めるより、成長性のある市場の方が良

◎相対的優位に立てる市場が面白い

事業は、いかに上手に運営するか(マネージメント)の前に、
どんな事業をするか(事業立地の選定)が重要です。取り組む
事業を間違えたら、経営の成果、企業の価値向上は限定的です。
企業価値を高くとるためには、事業立地の選定が重要です。

企業の規模ではなく、企業の価値に重点を置いた経営に移行し
ませんか。そのためにも、事業計画書を作って、又は、作り直
してみませんか。今から作る事業計画書は、【規模拡大を目指
す計画書】ではなく、【企業価値を向上させる計画書】にして
ください。

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