『経営改善について』 …決断の遅れ、中途半端な改革は命取りになります。

コロナウィルス感染拡大の影響により業績が大きく落ち込んだ
企業様は少なくありません。過去のビジネスモデルが通用しな
くなり、会社のかじ取りに苦しんでいる社長様は下記をご検討
ください。

■ 資金調達もしくはリスケジュール
資金があれば時間を稼ぐことができます。将来的に返済をしな
くてはならない資金ですが、可能であるなら資金調達を最大限
行いましょう。資金調達が難しいのであれば、コロナ借換保証
制度の活用やリスケジュールによる返済額の低減を実行しまし
ょう。資金が底をつきそうになってからではなく、ある程度潤
沢な資金がある段階で実行することがポイントです。リスケジ
ュールを躊躇してはいけません。

■ 取引条件の交渉
ジリ貧の状態が続いており、明確な改善策も持ち合わせていな
いならば、思い切って、採算が悪い取引先の値上げ、売掛期間
が長い取引先への早期回収、支払いの繰り延べ等、取引条件の
交渉を行ってみてはいかがでしょうか。取引先に忖度せず、聖
域を残さずに徹底的に行うことがポイントです。

■ 赤字部門からの撤退
赤字部門から撤退すれば利益が残る、赤字幅が縮小するのであ
れば、売上規模が縮小することを恐れずに赤字部門から撤退し
ましょう。人員の削減等、痛みを伴う改革が必要になるケース
が殆どですが、中途半端ではなく、ドラスティックに実行する
ことがポイントです。

■ 新しい仕事の進め方・ビジネスモデルの構築
資金確保により一定の時間稼ぎに成功し、取引条件の交渉や赤
字部門からの撤退により止血に成功したら、次は新しい仕事の
進め方やビジネスモデルの構築に取り組みましょう。投資が必
要な場合は補助金の活用も検討したいところです。

年間数千万円の赤字に陥った企業様の例です。ドラスティック
な改革により売上や従業員が3分の1に激減したものの、赤字
幅は年間500万円程度まで圧縮できました。また、リスケを
行ったことにより数千万円の資金を手元に残すことができたた
め、このままの状態でも5年程度は持ちそうです。

現在は残された資金と補助金を活用した新しいビジネスモデル
の構築に取り組んでいます。

資金なき経営改善は大変困難です。資金があるうちに決断しま
しょう。

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